薬剤師国家試験 第107回 問66 過去問解説

 問 題     

活性型ビタミン D3 外用薬が適用される皮膚疾患はどれか。1 つ選べ。

  1. 接触性皮膚炎
  2. 爪白癬
  3. アトピー性皮膚炎
  4. じん麻疹
  5. 尋常性乾癬

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

乾癬に用いる外用薬として、ステロイドや 活性型ビタミン D3 (タカルシトールなど)が用いられることを知っていればよいのですが、知らなかった場合は、以下のように他の選択肢を消去できるとよいかと思われます。

選択肢 1 ですが
接触性皮膚炎とは、かぶれのことです。炎症が起きているので、ステロイド外用薬が用いられます。活性型ビタミン D3 は用いないと判断できるのではないでしょうか。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
爪白癬には、そもそも外用薬があまり効果がありません。イトラコナゾール内服などを用います。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
アトピー性皮膚炎に対しては、保湿+ステロイド が基本です。活性型ビタミン D3 は用いないと判断できるのではないでしょうか。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
じん麻疹に対しては、原因物質の除去と、内服の抗ヒスタミン薬が主に用いられます。活性型ビタミン D3 外用薬が適用される皮膚疾患ではないと考えられるのではないでしょうか。選択肢 4 は誤りです。

以上より、正解は 5 です。

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