薬剤師国家試験 第107回 問39 過去問解説

 問 題     

腎尿細管の尿酸トランスポーター (URAT1) を阻害して、尿酸再吸収を抑制するのはどれか。1つ選べ。

  1. コルヒチン
  2. フェブキソスタット
  3. プロベネシド
  4. アロプリノール
  5. ラスブリカーゼ

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

選択肢 1 ですが
コルヒチンは、対症療法に用いられる、痛風治療薬です。微小管タンパクであるチュブリンに結合することで、細胞分裂を抑制させます。主に好中球に作用し、抗炎症作用を示します。(106-165)。尿酸トランスポーター (URAT1) を阻害する薬ではありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
フェブキソスタットは、キサンチンオキシダーゼ(XO)阻害薬です。尿酸トランスポーター (URAT1) を阻害する薬ではありません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は妥当です。
プロベネシドは、尿酸排出促進薬です。腎尿細管の尿酸トランスポーター (URAT1) を阻害し、尿酸再吸収抑制を介し、排出を促進します。

選択肢 4 ですが
アロプリノールはキサンチンオキシダーゼ(XO) 阻害薬です。尿酸生成抑制薬の代表例です。(105-167168)。尿酸トランスポーター (URAT1) を阻害する薬ではありません。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
ラスプリカーゼは遺伝子組換え尿酸オキシダーゼです。点滴静注薬です。がん化学療法に伴う、高尿酸血症の治療に用います。尿酸トランスポーター (URAT1) を阻害する薬ではありません。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

参考 薬理学まとめ 高尿酸血症、痛風治療薬

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