薬剤師国家試験 第106回 問345 過去問解説

 問 題     

医療従事者の院内感染対策に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. 標準予防策(スタンダードプリコーション)は、院内感染予防の基本的な方策として入院患者に適用される。
  2. 手袋を適切にはずした後は必ずしも手指消毒は必要ない。
  3. 季節性インフルエンザに罹患した患者に接する場合、N95マスクを着用する必要がある。
  4. 結核患者の病室に入る場合、サージカルマスクを着用する。
  5. 病院職員が季節性インフルエンザに罹患した場合、数日間は就業を制限する。

 

 

 

 

 

正解.1, 5

 解 説     

選択肢 1 は妥当です。

選択肢 2 ですが
適切に手袋を外したとしても、手袋が破損しており、手指が汚染されている可能性があります。従って、手袋装着前後で、手指消毒を行います。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3,4 ですが
結核患者の病室に入る際、空気感染を避ける観点から、インフルエンザよりも厳重な対応が求められます。従って、結核患者の病室に入る際に、N95 マスク着用、インフルエンザ患者と接する際は、サージカルマスクが妥当と考えられます。マスクの種類が逆です。選択肢 3,4 は共に誤りです。

選択肢 5 は妥当です。

以上より、正解は 1,5 です。

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