問 題
免疫担当細胞に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- B細胞は骨髄で発生・分化し、抗体の遺伝子再編成を経た後、二次リンパ器官に移動して、成熟B細胞となる。
- 樹状細胞は、マクロファージと異なり、MHCクラスⅡによる抗原提示をしない。
- キラーT細胞は、MHCクラスⅡにより提示された抗原をT細胞受容体により認識し、細胞傷害活性を示す。
- ナチュラルキラー細胞は自然免疫系で働くリンパ球で、細胞傷害活性を示すだけでなく、インターフェロンγ(IFN-γ)を産生する。
- CD8分子を表面に有する成熟T細胞は、産生する特徴的なサイトカインの特性により、Th1細胞、Th2細胞、Th17細胞に分類される。
正解.1, 4
解 説
選択肢 1 は妥当です。
B 細胞についての記述です。B は bone の略です。
選択肢 2 ですが
樹状細胞などは MHC クラスⅡを発現しており、抗原掲示を担います。(105-118)。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
キラー T 細胞が抗原掲示を受けるのは、MHC クラスⅠです。クラスⅡではありません。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 は妥当です。
選択肢 5 ですが
Th1 や Th2 のようなヘルパー T 細胞が表面に有するのは CD4 分子です。キラー T 細胞表面にあるのが CD8 分子です。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,4 です。
類題 97-118
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