薬剤師国家試験 第105回 問182 過去問解説

 問 題     

医薬品の容器に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 吸入液剤を製するには、通例、有効成分に溶剤を加えて溶液とし、液状の噴射剤とともに耐圧性の容器に充塡し、定量バルブを装着する。
  2. 坐剤に用いる容器は、通例、密閉容器とする。
  3. 血液透析用剤に用いる容器は、通例、密封容器とする。
  4. 点眼剤に用いる容器は、通例、点眼剤の不溶性異物検査法の試験に支障をきたさない透明性のある気密容器とする。
  5. 外用エアゾール剤及びポンプスプレー剤に用いる容器は、通例、耐圧性の容器とする。

 

 

 

 

 

正解.2, 4

 解 説     

選択肢 1 ですが
「噴射剤」は「液状」ではなく、一般的に「気体」と考えられます。文章を読んでいって「うん?溶液に、液状の噴射剤で、定量バルブだと、液体がてろっと出てくるだけじゃない?」とイメージできれば、誤りと考えられると思われます。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は妥当な記述です。
密閉容器は、固体の侵入を防ぐことができる容器です。

選択肢 3 ですが
透析用剤は、気密容器です。密封容器ではありません。よって、選択肢 3 は誤りです。(103-54)

選択肢 4 は妥当な記述です。

選択肢 5 ですが
エアゾール剤については適切な記述です。ポンプスプレー剤に用いる容器は、通例気密容器です。耐圧性である必要はありません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 2,4 です。

参考)製剤学まとめ 汎用される容器、包装の種類や特徴

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