問 題
クラミジアに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 淋病の起因菌である。
- 細胞内寄生菌である。
- 細胞壁にペプチドグリカンを有する。
- 宿主はダニである。
- 感染症には β – ラクタム系抗菌薬が有効である。
正解.2
解 説
選択肢 1 ですが
淋病の起因菌は淋菌です。クラミジアではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 は妥当な記述です。
クラミジアは「偏性細胞内寄生細菌」の一種です。動物細胞内でしか増殖できない、ウイルスのような細菌の一種です。
選択肢 3 ですが
クラミジアの細胞壁には、ペプチドグリカン層がありません。よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
ダニが宿主であるのはリケッチアなどです。リケッチアとは、細菌より小さい一群の微生物です。ツツガムシ病などを引き起こします。よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
ペプチドグリカン層がないため、βーラクタム系は無効です。マクロライド系等が用いられます。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 2 です。
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