薬剤師国家試験 第105回 問12 過去問解説

 問 題     

セルロースの構造として正しいのはどれか。1つ選べ。

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

セルロースは、βーグルコースが重合した炭水化物です。αーグルコースとβーグルコースの違いは、OH 基に注目した時に、選択肢の表記法において、環から伸びる OH 基が 上、下、上、「上」か、上、下、上、「下」かの違いです。

選択肢 3,4 は「NHCOCH3」や「NHSO3」といった部分構造が見えるため、グルコースの重合したものではありません。よって、選択肢 3,4 は誤りです。

選択肢 2 ですが
環から伸びる OH 基が「上、上」となっており、グルコースが重合したものではありません。下、「上、上」、上 は「マンノース」です。よって、選択肢 2 は誤りです。

βーグルコースが重合すると、下に伸びている OH と、上に伸びている OH が結合するため、構造を書くとまっすぐにはならず、階段状に伸びていきます。よって、選択肢 1 は誤りです。

以上より、正解は 5 です。

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