薬剤師国家試験 第103回 問109 過去問解説

 問 題     

生薬の基原と用途に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. キョウニン及びトウニンは、いずれもバラ科植物の種子を基原とし、駆瘀血薬として用いる。
  2. トウキ及びセンキュウは、いずれもセリ科植物の葉を基原とし、それぞれ補血薬及び駆瘀血薬として用いる。
  3. ショウキョウ及びカンキョウは、いずれもショウガ科植物ショウガの根茎を基原とするが、加工法が異なっており、薬効にも違いが認められる。
  4. ニンジン及びコウジンは、いずれもセリ科植物オタネニンジンの根を基原とし、補気薬として用いる。
  5. ソウジュツ及びビャクジュツは、いずれもキク科植物の根茎を基原とし、利水薬として用いる。

 

 

 

 

 

正解.3, 5

 解 説     

選択肢 1 ですが
トウニンについては正しい記述です。キョウニンについては、バラ科種子が基原ですが鎮咳去痰薬として用いられます。駆瘀血薬ではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
トウキは根、センキュウは根茎が基原です。ともに「葉」ではありません。他は正しい記述です。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は、正しい記述です。
生がショウキョウ、蒸して乾燥させたものがカンキョウです。

選択肢 4 ですが
セリ科ではなく、ウコギ科です。他は正しい記述です。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は、正しい記述です。

以上より、正解は 3,5 です。

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