薬剤師国家試験 第103回 問84 過去問解説

 問 題     

(  )に当てはまる最も適切な臨床検査値はどれか。1つ選べ。

がん化学療法などの副作用の1つに骨髄抑制があり、特に(  )が減少すると、感染症の発症リスクが高くなる。

  1. EO(好酸球比率)
  2. SEG(分節核(分葉核)好中球比率)
  3. PLT(血小板数)
  4. RBC(赤血球数)
  5. Hb(ヘモグロビン濃度)

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

骨髄抑制、感染症の発症リスク という用語から、おそらく「白血球」と最初に連想したのではないでしょうか。そこから選択肢 3~5 は消去できると考えられます。

白血球と一言でいいましたが、白血球とは顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)、単球、リンパ球の総称です。それぞれに固有の役割が存在します。

好酸球、好塩基球はアレルギー反応などにおいて大きな役割を果たす、顆粒球の一種です。好中球は、貪食作用を持ち、感染防止大きな役割を果たす、顆粒球の一種です。

以上より、正解は 2 です。

参考 病態・薬物治療学まとめ 代表的な血液および血液凝固検査

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