薬剤師国家試験 第103回 問61 過去問解説

 問 題     

アレルギー性鼻炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 鼻粘膜のⅡ型アレルギー性疾患である。
  2. IgE抗体が関与している。
  3. ハウスダストやダニは季節性アレルギー性鼻炎の原因である。
  4. 花粉症の原因としてヒノキ花粉が最も多い。
  5. アレルゲン免疫療法は即効性がある。

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

アレルギー性鼻炎は、Ⅰ型アレルギーの一種です。IgE が関与するアレルギーです。アレルギー性鼻炎は通年性と季節性に大きく分類されます。通年性の代表例はハウスダストなどによるアレルギーです。季節性の代表例が(おそらく多くの人に馴染みのある)花粉症です。かつてはブタクサ、現在はスギ花粉によるものが一番多いです。ヒノキも増えてきています。

近年、対症療法ではなく、3~5年の治療期間が必要で即効性は期待できませんが根治が期待できる舌下免疫療法保険適用となりました。

以上より、正解は 2 です。

参考 病態・薬物治療学まとめ メニエール病、アレルギー性鼻炎、花粉症、副鼻腔炎、中耳炎の概説

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