薬剤師国家試験 第103回 問52 過去問解説

 問 題     

日本薬局方で規定されている一般試験法と、その試験法が適用される剤形の組合せとして、正しいのはどれか。1つ選べ。

  •  一般試験法      剤形
  1. 無菌試験法      点鼻液剤
  2. 鉱油試験法      テープ剤
  3. 粘着力試験法     軟膏剤
  4. 重金属試験法     点眼剤
  5. 製剤均一性試験法   坐剤

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

選択肢 1 ですが
無菌試験法は注射剤や点眼剤などに適用されます。点鼻には適用されません。(鼻は空気を通じていつも菌が出入りしていると考えれば無菌である必要がないと判断できると思われます。)

選択肢 2 ですが
鉱油試験法は非水性の点眼剤、注射剤に適用します。テープ剤には適用されません。※『こういうヒステリーには、重的に意』という語呂が知られています。

選択肢 3 ですが
粘着力試験とは、テープ剤などで剥がれやすさを測定する試験です。軟膏剤には適用されません。

選択肢 4 ですが
重金属試験法はエキス剤などに対して規定されている試験です。点眼剤には適用されません。

選択肢 5 は、正しい記述です。
製剤均一性試験法とは個々の製剤の、有効成分含量の均一性の試験です。含量均一性試験法と、質量偏差試験法により試験します。

以上より、正解は 5 です。
類題 97-5397 – 18098 – 55

コメント