問 題
73歳女性。再発非小細胞肺がんのため、ゲフィチニブ錠250mgを1日1回服用していたが、軽度の肝機能低下(AST 90U/L、ALT 63U/L、ALP 255U/L)が現れたため処方1が処方された。
3週間後、血清カリウム値が3.2mEq/Lとなったため処方2が追加された。1ヶ月経っても血清カリウム値が3.1mEq/Lのままであるうえ、血圧が163/91mmHgとなったため、処方3が追加された。現在では、処方1~3すべてを服用している。
女性が、だるくてむくみがあるといって、かかりつけ薬局を訪れた。薬剤師は、処方医に対して以下のような提案をした。提案として最も優先順位が高いのはどれか。1つ選べ。
- グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・DL-メチオニン配合錠の服用中止を提案する。
- 塩化カリウム徐放錠の服用中止を提案する。
- オルメサルタンメドキソミル錠の服用中止を提案する。
- スピロノラクトンの追加を提案する。
- フロセミドの追加を提案する。
正解.1
解 説
高血圧、むくみ、低 K から、偽アルドステロン症が疑われます。そのため、グリチルリチン酸を含む処方1の服用中止の提案が最も優先されると考えられます。
従って、正解は 1 です。
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