薬剤師国家試験 第102回 問331 過去問解説

 問 題     

53歳男性。頭頸部に平上皮がんが見つかり、以下のレジメンに従い化学療法を受けることになった。

この化学療法において用量規制因子でないのはどれか。1つ選べ。

  1. 腎障害
  2. 嘔吐
  3. 骨髄抑制
  4. 下痢
  5. 脱毛

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

用量規制因子とは「これ以上増量できない理由となる毒性」のことです。用量規制毒性とも呼ばれます。ある副作用があった場合に、それが用量規制因子でない とは「いくら◯◯がひどくなっても致死的ではない」といえる、ということです。

腎障害→腎不全は致死的
嘔吐、下痢→重篤だと致死的
骨髄抑制→重篤だと感染症により致死的 です。

いっぽう、いくら脱毛がひどくなっても致死的ではありません。

以上より、正解は 5 です。

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