薬剤師国家試験 第102回 問180 過去問解説

 問 題     

体温と発熱に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

  1. 体温は延髄にある体温調節中枢によって調節される。
  2. 体温を変化させる生物学的因子の1つに月経周期がある。
  3. インターロイキン-1は内因性発熱物質である。
  4. 体温調節中枢でのプロスタグランジンE2の産生が発熱に関与する。
  5. 発熱をきたす疾患の1つに膠原病がある。

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

発熱は感染をはじめ、種々の原因により引き起こされます。

体温の調節中枢は視床下部にあります。発熱物質としてサイトカインの一種である、インターロイキン1、インターロイキン6などがよく知られています。これらの物質は間脳視床下部における PGE2 の産生を促進します。その結果、体温調節中枢における体温のセットポイントを変更(上昇)させます。

以上をふまえ選択肢を検討すると、選択肢 1 の「延髄にある体温調節中枢」が明らかに誤りです。正解は 1 です。

コメント