薬剤師国家試験 第102回 問122 過去問解説

 問 題     

食品表示法に基づく食品表示に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. n-3系脂肪酸、ビタミンK及びカリウムは、栄養機能食品の栄養成分として栄養機能表示が認められている。
  2. 特定保健用食品において、疾病リスク低減表示が認められている関与成分には、葉酸、カルシウム及びヘム鉄がある。
  3. 機能性表示食品では、科学的根拠を有する関与成分について、企業の責任において疾病リスク低減表示が認められている。
  4. 食品に含まれるナトリウムは、食塩相当量ではなく、ナトリウム量として表示する。
  5. 特定原材料又はL-フェニルアラニン化合物を含む加工食品では、表示可能面積が小さくても、これを含む旨の表示を省略してはいけない。

 

 

 

 

 

正解.1, 5

 解 説     

選択肢 1 は、正しい選択肢です。
n-3 系脂肪酸には、皮膚の健康維持を助ける と表示を認められています。ビタミン K は、正常な血液凝固能を維持する栄養素 と表示を認められています。カリウムには、正常な血圧を保つのに必要な栄養素 と表示を認められています。

選択肢 2 ですが
疾病リスク軽減表示が認められている関与成分は、この試験実施時において、Ca 及び 葉酸のみです。ヘム鉄が誤りです。

ちなみに、Ca は、骨粗しょう症のリスク軽減表示が認められています。葉酸は、神経肝障害のリスク軽減表示が認められています。

選択肢 3 ですが
機能性表示食品は、機能性(例)血圧上昇抑制作用)を表示できますが、疾病リスク軽減表示は、認められていません。

選択肢 4 ですが
食品表示法の改正により、ナトリウム量は食塩相当量で表示されるようになりました。

選択肢 5 は、正しい選択肢です。

以上より、正解は 1,5 です。

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