問 題
抗腫瘍薬パクリタキセルの作用機序はどれか。1つ選べ。
- DNAアルキル化
- チューブリン脱重合阻害
- アロマターゼ阻害
- トポイソメラーゼ阻害
- ピリミジン代謝阻害
正解.2
解 説
パクリタキセルは、アルカロイド系抗がん薬です。微小管の蛋白(チューブリン)と結合して、その重合を促進・安定化(言い換えると、脱重合を阻害)します。その結果、紡錘体の形成や機能を阻害し、細胞分裂を停止させ抗腫瘍作用を示します。
以上より、正解は 2 です。
ちなみに、アルキル化剤としてはシクロホスファミドなどがあります。
アロマターゼ阻害薬としては、閉経後乳がんに用いられるアナストロゾールなどがあります。アロマターゼとは女性ホルモンと呼ばれるエストロゲンを合成する酵素です。
トポイソメラーゼⅡ阻害薬としては、エトポシドなどがあります。※ちなみに、トポイソメラーゼ「Ⅰ」阻害薬としてはイリノテカンなどがあります。
ピリミジン代謝拮抗薬としては、5-FU などがあります。
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