薬剤師国家試験 第102回 問39 過去問解説

 問 題     

ゲンタマイシンの作用機序はどれか。1つ選べ。

  1. 葉酸合成阻害
  2. 細胞壁合成阻害
  3. タンパク質合成阻害
  4. DNA複製阻害
  5. DNAからRNAへの転写阻害

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

ゲンタマイシンは、アミノグリコシド系抗生物質です。リボソームの30S,50Sサブユニットに結合し、タンパク合成阻害により、殺菌的に作用します。アミノグリコシドといえば代表的副作用として、難聴等の、第8神経障害が知られる薬です。

以上より、正解は 3 です。

ちなみに、葉酸合成阻害薬といえばサルファ薬です。代表例は、ST合剤に含まれるスルファメトキサゾールです。

細胞壁合成阻害といえば、β-ラクタム系です。代表例は、ペニシリンです。

DNA 複製阻害薬といえば、代表例は、DNA ジャイレースに作用する、キノロン系抗生物質です。◯◯フロキサシン(レボフロキサシン、ノルフロキサシンなど)が代表例です。

RNAへの転写阻害といえば、RNAポリメラーゼ阻害により効果を示すリファンピシンが代表例です。

類題 99-185

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