薬剤師国家試験 第102回 問19 過去問解説

 問 題     

母子感染する病原体のうち、新生児の心臓奇形と難聴のリスクを高めるのはどれか。1つ選べ。

  1. ヒト T 細胞白血病ウイルス – 1型 (HTLV – 1)
  2. サイトメガロウイルス
  3. 風しんウイルス
  4. トキソプラズマ原虫
  5. 梅毒トレポネーマ

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

TORCH 症候群として知られる、経胎盤感染によって児に重篤な奇形や恒久的な臓器・神経・感覚器障害をきたすおそれのある疾患の総称についての問題です。Tがトキソプラズマ、Oは、others で、梅毒等を含みます。R が風しん、C がサイトメガロウイルス(CMV)、H が単純ヘルペスです。

これらに共通する症状は、小頭症、水頭症などの中枢症状や、流産、死産です。特徴的な症状としては、風しん、CMV に難聴、風しんに、心臓系の奇形 などが見られます。

以上より、正解は 3 です。

参考 衛生薬学まとめ 母子感染

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