問 題
40歳女性。血圧が高めであるため、1日に摂取する食塩相当量を、食事摂取基準(2015年度版)の目標量(男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満)に抑えるように気をつけている。
ある日、外出していたため朝食のおにぎりと昼食の弁当を購入した。成分表示を見ると、おにぎりには「食塩相当量1.4g」、弁当には「ナトリウム1,100mg」との記載があった。
この日の夕食は食塩相当量として何g未満にする必要があるか。最も近い値を1つ選べ。ただし、Na及びClの原子量を23及び35.5とし、3食以外は食塩の摂取はないものとする。
- 6.3
- 5.3
- 3.8
- 2.8
- 1.6
- 0.65
正解.4
解 説
おにぎりの食塩量は 1.4 g です。すぐにわからないのが、弁当の「ナトリウム 1100 mg」 です。以下、ナトリウム 1100 mg が食塩量としてどうなるのかを考えます。
食塩とは、 NaCl のことです。NaCl の分子量は23 + 35.5 = 58.5 です。食塩中に、Na は、23/58.5 存在します。逆に言うと、Na が x(g) 存在すれば食塩で言うと、x × (58.5/23) g 分である、ということです。
選択肢から、結構大雑把な計算でいいので、58.5/23 ≒ 2.5 と近似して考えます。すると、Na が 1100 mg = 1.1 g あると、食塩は、1.1 × 2.5 = 2.75 g です。おにぎりと合わせると、1.4 + 2.75 = 4.15 g です。
よって、摂取できるのは残り大体 2.8 g です。(7.0 – 4.15 = 2.85 より。)
以上より、正解は 4 です。
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