問 題
下図は、ペントースリン酸回路(一部)の概略を示している。これに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。なお、はリン酸基を表す。
- ①の反応では、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの酸化型(NAD+)から還元型(NADH)が生成される。
- ②の反応では、二酸化炭素(CO2)が生じる。
- 代謝中間体Xを生成する③の反応において、ADPからATPが生成される。
- ④の反応で生成する代謝中間体Yは、核酸合成に利用される。
- ①~④の反応は、主にミトコンドリアのマトリックスで行われる。
正解.2, 4
解 説
選択肢 1 ですが
解糖系と、ペントースリン酸回路の大きな違いの一つが、解糖系は NAD+ → NADH で、ペントースリン酸回路は NADP+ → NADPH という点です。NAD+ を NADP+ に、NADH を NADPH にした記述が正しいです。よって、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 は、正しい選択肢です。
炭素が 1 つ減っている点からも推測できます。
選択肢 3 ですが
ペントースリン酸回路では、ATP の生成はありません。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 は、正しい選択肢です。
Y は、リボース 5 リン酸です。
選択肢 5 ですが
ペントースリン酸回路は細胞質内で進行します。ミトコンドリアでは、ありません。
以上より、正解は 2,4 です。
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