問 題
非小細胞肺がん患者への処方1~3に関する薬剤師の対応として適切でないのはどれか。2つ選べ。
- 体重と年齢から投与量を計算して確認した。
- ドセタキセルは希釈せずに急速静注投与するよう疑義照会した。
- シスプラチンは生理食塩液で希釈するよう疑義照会した。
- 処方監査時に血液学的検査値を確認した。
- 処方監査時に体温を確認した。
正解.1, 2
解 説
選択肢 1 ですが
体表面積から投与量を計算します。つまり、必要なのは体重と年齢ではなく、体重と身長です。よって、選択肢 1 は適切ではありません。
選択肢 2 ですが
ドセタキセルは、適用上の注意として必ず1時間以上かけて点滴静脈内投与する という注意があります。従って、急速静注するよう疑義照会する必要はありません。ちなみに、急速静注してしまうと、投与後すぐに起こる副作用(じんましん、浮腫、血圧低下など)が出現するリスクが高まります。よって、選択肢 2 は適切ではありません。
選択肢 3 ~ 5 は、正しい選択肢です。
選択肢 4,5 は
ドセタキセルに関して副作用として、重篤な骨髄抑制(主に好中球減少)が知られており、血液学的検査値から重篤な骨髄抑制が見られたり、発熱を有し感染症の疑われる患者に対しては投与しないなどの対応が必要であるため、処方鑑査時に確認が必要です。
以上より、正解は 1,2 です。
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