問 題
病院では、医療法の規定に基づき、医療の安全管理体制を確保することになっている。
問308
病院の管理者が、医療法の規定に基づいて、医薬品に係る安全管理体制の確保のために講じなければならない措置はどれか。2つ選べ。
- 従業者に対する研修の実施
- 医薬品購入に係る委員会の設置
- 情報の収集などの改善方策の実施
- 医薬品保管庫の保守点検の実施
問309
医薬品安全管理のために、薬剤師が病棟における薬剤の在庫確認を行った。内科病棟を巡回した際、医療安全の観点から、病棟に在庫することが適切でない成分を含む注射剤として、指摘すべきものはどれか。1つ選べ。
- ペンタゾシン
- ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム
- L-アスパラギン酸カリウム
- リドカイン塩酸塩
- アドレナリン
正解.
問308:1, 3
問309:3
解 説
問308
講じなければならない措置は5つあります。
1:責任者の設置
2:従業者に対する、医薬品安全使用のための研修実施
3:医薬品安全使用のための、業務手順書作成
4:手順書に基づく業務の実施
5:医薬品安全使用のために必要な情報収集等の改善のための方策の実施 です。
本問の選択肢に含まれるのは、研修の実施と、情報の収集などの改善方策の実施 です。
以上より、正解は 1,3 です。
問309
誤った投与により、死亡を含む深刻な影響をもたらしうる代表的な薬剤として高濃度カリウム塩があります。(「危険薬」と呼ばれることもあります。)
L-アスパラギン酸カリウムは、高濃度カリウム塩です。病棟に在庫することにより、誤って使われた時にもっとも致命的な過誤につながるものとして、医療安全の観点から病棟に在庫することが適切でないと、指摘すべきです。
以上より、正解は 3 です。
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