薬剤師国家試験 第100回 問187 過去問解説

 問 題     

間質性肺炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 肺胞隔壁を主な病変部位とする炎症性疾患である。
  2. 特発性と2次性に分類され、シアル化糖鎖抗原KL-6上昇は特発性に特徴的である。
  3. 肺がんなどの放射線治療に合併することがある。
  4. 関節リウマチでは、ほとんどの患者で合併する。
  5. 特発性では、湿性咳が主な症状である。

 

 

 

 

 

正解.1, 3

 解 説     

選択肢 1 は、正しい選択肢です。

選択肢 2 ですが
間質性肺炎の原因は多岐にわたります。原因不明な特発性間質性肺炎 と 原因の明らかな続発性間質性肺炎に分類されます。間質性肺炎では KL-6 が上昇することが知られています。特発性に特徴的というわけではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は、正しい選択肢です。

選択肢 4 ですが
関節リウマチの合併症として代表的なものは、骨粗しょう症や貧血などがあります。間質性肺炎も合併症として見られることがありますがほとんどの患者というほどでは、ありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
間質性肺炎の特徴は、乾性の咳です。湿性の咳ではありません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 1,3 です。

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