薬剤師国家試験 第100回 問184 過去問解説

 問 題     

C型慢性肝炎の治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. インターフェロンα、β、γのいずれも治療に用いられる。
  2. ウイルスのジェノタイプにより、インターフェロン治療の有効性が異なる。
  3. エンテカビル水和物の併用により、インターフェロン治療の有効性が向上する。
  4. リバビリンは、単独治療で用いられる。
  5. テラプレビルは、CYP3A阻害作用を有する。

 

 

 

 

 

正解.2, 5

 解 説     

選択肢 1 ですが
C 型慢性肝炎治療に利用されるのはインターフェロン(IFN) α、β 型です。インターフェロンγ は、腎がんの治療などに用いられます。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は、正しい選択肢です。

選択肢 3 ですが
エンテカビルは、B 型肝炎治療薬です。C 型 慢性肝炎治療に関する記述として不適切です。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
リバビリンは、IFN との併用により用いられます。単独治療では、用いられません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は、正しい選択肢です。

以上より、正解は 2,5 です。

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