問 題
図のA及びBは、我が国における出生や死亡に関わる人口動態指標の1950年以降の年次推移である。この図に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- Aの値が低下傾向を示す一因に、晩婚化に伴う出産開始年齢の高齢化があげられる。
- Aの値は、総人口と出生数のみから求めることができる。
- Aの値が1971年から1974年にかけて高い値を示すのは、第1次ベビーブーム世代の女性が出産適齢期にさしかかったことによる。
- Bの値が1983年頃から緩やかな上昇傾向を示しているのは、人口の高齢化の影響によるものである。
- Bの値は人口の年齢構成の影響を受けるが、Aの値は影響を受けない。
正解.5
解 説
A が 1965 年付近に急落している点と、A と B が近年が逆転している点に注目します。さらに縦軸が 人口 千対 となっていることから、A が出生率、B が死亡率 と考えられます。(急落は、ひのえうま の影響と考えられます。)これをふまえて、各選択肢を以下、検討します。
選択肢 1 ~ 4 は、その通りの記述です。
選択肢 5 ですが
B の値、すなわち死亡率は、人口の年齢構成の影響を受けます。(例) 高齢化が進めば、上昇する)。A の値も同様に人口の年齢構成の影響を受けます。(高齢化が進めば、減少する)。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 5 です。
参考)我が国の人口動態(厚生労働省の資料 PDF ファイルへ。一度リンク先のファイルの表に目を通しておくとイメージがわきやすいと思います。)
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