薬剤師国家試験 第100回 問38 過去問解説

 問 題     

ダルテパリンの凝固因子阻害活性について正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. トロンビン(第Ⅱa因子)のみを阻害する。
  2. 第Ⅹa因子よりも第Ⅱa因子を強く阻害する。
  3. 第Ⅱa因子と第Ⅹa因子を同等に阻害する。
  4. 第Ⅱa因子よりも第Ⅹa因子を強く阻害する。
  5. 第Ⅹa因子のみを阻害する。

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

ダルテパリンは、ヘパリン類似薬です。「アンチトロンビンⅢを介した抗 Xa 因子作用を十分有するが、アンチトロンビンⅢを介した抗トロンビン作用がそれほど強くない」という特徴を有する薬です。いいかえるとトロンビン(第Ⅱa 因子)よりも第 Xa 因子をより阻害する といえます。

以上より、正解は 4 です。
類題 103-159
参考 薬理学まとめ 抗血栓薬

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