R1年 食品衛生監視員 No.1 分析化学Ⅰ(1) 問題と解説

 問 題     

Ⅰ.以下の問いに答えよ。

⑴ 分析に関する記述 ① ~ ④ について、妥当なものには ○ を、妥当でないものには × をそれぞれ記せ。

① 系統誤差では、正と負の誤差がほぼ等しい頻度で生じる。

② 濃アンモニア水はガラスを溶かすため、ポリエチレン容器に保管する。

③ O2 の O の酸化数は 0 であり、O3 の O の酸化数は -2 である。

④ 玄米 1.10 g 中にカドミウムが 110 ng 含まれていた。この玄米中のカドミウムの濃度は、0.100 ppb である。

 

 

 

 

 

 解 説     

① ですが
誤差には系統誤差と偶然誤差(確率誤差)があります。系統誤差とは、ある特定の原因によって測定値が偏る誤差のことです。実験的に統制できる誤差です。一方、偶然誤差は偶然なので、コントロールできないものです。正と負の誤差がほぼ等しい頻度で生じるのは「偶然誤差(確率誤差)」です。① は ☓ です。

② ですが
濃アンモニア水をガラス棒の先につけて、濃塩酸に近づけると白煙を生じる。という反応を見たことがあるのではないでしょうか。(NH3 + HCl → NH4Cl)。もしも濃アンモニア水がガラスを溶かすのであれば、この実験においてガラス棒を使わないと考えられます。そのため、濃アンモニア水はガラスを溶かさないと考えられます。② は ☓ です。

③ ですが
電荷を持たない分子は、全体で酸化数0です。O2 と同様に、O3 における O の酸化数も0です。-2ではありません。③ は誤りです。

④ ですが
1ng = 1 × 10-9 g です。1ppb = 10 億分の 1 = 1/1000000000 = 1 × 10-9 です。1ppb は、具体的には 1g 中に 1ng 含まれる濃度を表します。

1.10 g 中にカドミウムが 1.10 ng 入っていれば、ちょうど 1ppb です。1.10 g 中にカドミウムが 110 ng 入っているのだから 100ppb です。0.1 ppb ではありません。④ は誤りです。


以上より
① ☓
② ☓
③ ☓
④ ☓ です。

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