公務員試験 H30年 国家専門職(教養) No.24解説

 問 題     

表は,A~Dの4 人について, 6 月1 ~ 5 日の 5 日間の交通費をまとめたものである。ア~エには,440 円,500 円,580 円,660 円のいずれかの金額(ただし,重複を許す。)が入る。

次のことが分かっているとき,ア~エの合計は何円か。

○ Aの交通費の平均値は,Bの交通費の平均値を上回っている。
○ Bの交通費の中央値(大きさの順に並べたとき,中央に位置する値)は,Cの交通費の中央値を上回っている。
○ Cの交通費の最大値とDの交通費の最大値との差は,80 円である。
○ Dの交通費の平均値は,Bの交通費の平均値を下回っている。

1. 1,940 円
2. 2,020 円
3. 2,100 円
4. 2,180 円
5. 2,260 円

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

箇条書きの条件を、上から条件1,条件2,条件3,条件4と名付けます。

条件1について検討します。

表の見えている部分を合計すると、A の交通費合計は 1640 円です。B は 1780 円です。A の平均値が上回っているのだから、合計も上回っているはずです。すると ア 660、イ 500 か、ア 660、イ 440 という組み合わせしかないとわかります。

条件2を加えて検討してみます。

イ が 440 円と仮定すると、B の中央値は 440 となります。すると、ウ に何をいれても C の中央値が最低でも 440 となってしまい、矛盾します。従って、イ は 500 円です。この結果、ア は 660 円とわかります。ちなみにこれで B の中央値は 500 となります。

条件3について考えます。

ウが 660 以外であれば、C の交通費の最大値は 580 です。すると エ が 500 or 660 です。ウが 660 の場合、エ が 580 円です。

条件 4 をふまえ検討します。

D の交通費の平均値は B の平均値を下回っているのだから、D の合計は B の合計を下回っています。B の合計は イが 500 なので、 2280 円です。一方、D の表の見えている部分の合計は 1760 円です。従って、エ は 440 円か、500 円しかありえません。

条件 3 の検討と合わせて考えれば、 エ が 500 ときまります。ウ は 660 以外です。ウについて、条件2の「B の中央値(=500)が、C の中央値を上回っている」ことを思い出せば、ウは 440 と確定します。

まとめると、ア 660、イ 500、ウ 440、エ 500 です。合計は 2100 円です。

以上より、正解は 3 です。

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