問 題
作物の育種に関する記述 A ~ D のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
A.純系選抜法は、他殖性作物集団から優良系統を分離する育種法である。この育種法は、トウモロコシの育種で多く用いられ、他の作物にも適用されている。
B.循環選抜法は、選抜と交雑のサイクルを繰り返して、遺伝子の組換えを積極的に行わせ、望ましい遺伝子を集積していく育種法である。
C.合成品種育種法は、 2 種類の親系統間で相互に交雑し、その後代を品種とする育種法である。我が国では、ダイズや牧草類の育種で多く用いられている。
D.組合せ能力とは、一代雑種を作出したときの雑種強勢の現れ方で評価する親系統の能力を指す。一般組合せ能力と特定組合せ能力があり、トップ交雑や総当たり交雑により、いずれの能力も検定できる。
1.A、B
2.A、C
3.B、C
4.B、D
5.C、D
解 説
記述 A ですが
純系選抜法は、交配育種において優良な個体を順次選抜し、その子孫も選抜することで、遺伝的にほぼ均質な純系を育成していく育種法です。主にイネやコムギなどの自殖性作物に用いられます。「他殖性作物集団」ではありません。また「トウモロコシ」で多く用いられていません。記述 A は誤りです。
記述 B は妥当です。
循環選抜法についての記述です。
記述 C ですが
合成品種育種法は、複数の異なる品種を交雑させ、その雑種集団を育成する育種法です。主に他殖性作物で利用され、雑種強勢 (交雑によって得られる個体が親よりも優れる現象) を利用します。ダイズ は自殖性です。また、多く用いられるのは畜産などであり「牧草類の育種」ではないと考えられます。記述 C は誤りです。
記述 D は妥当です。
組合せ能力についての記述です。
以上より、正解は 4 です。

コメント