過去問 H30年 国家一般職(高卒 基礎)No.22解説

 問 題     

電気や磁気に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.種類の違う物質どうしをこすり合わせると,摩擦によって,一方の物質の電子と他方の物質の陽子が交換され,二つの物質は静電気力により互いに反発する。

2.電磁波は,電気と磁気の振動の波であり,電磁波が真空中を伝わる速さは周波数に比例するため,電波より周波数の高い γ 線などは,光より速く真空中を伝わる。

3.真っすぐな導線に電流を流すと電流と平行な向きの磁場が生じる。このため,コイルに電流を流すと,コイルの周囲では磁場が互いに打ち消し合い,磁場の強さが 0 になる。

4.モーターは,電気エネルギーを力学的エネルギーに変換する装置であるが,直流電源に接続しても回転させ続けることができないため,交流電源に接続する必要がある。

5.絶縁体と導体の中間の抵抗率を持つ物質は半導体と呼ばれ,シリコンやゲルマニウムなどがある。半導体は,ダイオードやトランジスタなどの電子部品の材料に用いられている。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが
種類の違う物質どうしをこすり合わせると、摩擦によって「一方の物質の電子が、他方の物質に移動」して、それぞれの物質が電荷を有します。「一方の物質の電子と 他方の物質の陽子が交換」されるわけではありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
真空中を伝わる 電磁波 の速さは「一定」です。「周波数に比例」するわけではありません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
真っ直ぐな導線に電流を流すと、導線の周囲に同心円で磁界ができます。「電流と平行な向きの磁場」ではありません。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
モーターには直流モーターと交流モーターがあります。直流電源に接続しても回転させ続けることができないわけではありません。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は妥当です。
半導体についての記述です。

以上より、正解は 5 です。

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