公務員試験 H30年 国家一般職(教養) No.40解説

 問 題     

科学技術の活用に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.我が国では,情報技術を活用し,行政サービスの効率化と国民の利便性の向上を図る e ガバメント化が進められている。その一環として,マイナンバーカードを使って,カード内に記録された戸籍や住民税の納付状況などを閲覧できるようになっている。

2.太陽光や風力などの再生可能エネルギーの導入が世界各国で進んでいる。1 か所に風車を集中させる大規模なウィンドファームによる発電は,出力が安定しており,電力の安定供給が可能であるため,2016 年末現在,我が国における風力発電の累積導入量は太陽光発電を上回っている。

3.バイオマスを原料にして製造されたバイオ燃料のうち,バイオエタノールは,エネルギー利用によって排出されるのは水蒸気のみという極めてクリーンなエネルギーである。また,開発・維持にかかる費用が化石燃料に比べて低いため,世界各国で普及しつつある。

4.ヒトゲノムDNA の配列や遺伝子の働きを全て解明するヒトゲノム計画は,我が国が独自に行い,完了した。遺伝子情報は差別的に利用される危険があるため,遺伝子診断は,遺伝子治療等臨床研究に関する指針により,治療法のない難病に関する研究に限定されている。

5.食料生産や医療分野へのクローン技術の貢献が期待されている。しかし,ヒトへの適用には安全性や人の尊厳の侵害などの問題があり,我が国では,クローン技術規制法において,人クローン胚,ヒト動物交雑胚などを人又は動物の胎内に移植することは禁止されている。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが
「カード内に記録された」情報には「税の納付状況」といったものは含まれません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
本試験時点において、日本は風力と比べ、太陽光発電の導入量が多いです。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
バイオエタノールを用いると CO2 も排出されます。排出が水蒸気のみのクリーンなエネルギーといえば水素自動車と考えられます。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
ヒトゲノム計画は国際的プロジェクトです。「我が国が独自に行い」が明らかに誤りです。

以上より、1~4誤りなので、正解は 5 です。

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