公務員試験 H30年 国家一般職(教養) No.36解説

 問 題     

人口や居住に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.人間が日常的に居住している地域をアネクメーネ,それ以外の地域をエクメーネという。近年では,地球温暖化を原因とした海面上昇による低地の浸水,政治や宗教をめぐる紛争や対立などの影響により人間の居住に適さない地域が増加しており,アネクメーネは年々減少傾向にある。

2.産業革命以降,まずは先進国で,その後は発展途上国において人口転換(人口革命)が進行した。特に,我が国では,第二次世界大戦前までには,医療・衛生・栄養面の改善と出生率の低下などの理由から少産少死の状態となり,人口ピラミッドはつぼ型となった。

3.人口の増加の種類には,大きく分けて自然増加と社会増加の二つがある。自然増加とは,流入人口が流出人口を上回る場合に発生し,主に人が集中する都市部等でよく見られる。一方で,社会増加とは,出生数が死亡数を上回る場合に発生し,多くは発展途上国で見られる。

4.近年,合計特殊出生率が人口維持の目安となる1.6 を下回る国が増加してきており,英国やドイツなどは,2015 年現在,合計特殊出生率が我が国の水準を下回っている。また,韓国や中国は,今後我が国以上の速さで少子高齢化が進行すると予想されている。

5.首位都市(プライメートシティ)では,国の政治・経済・文化などの機能が集中し,その国で人口が第1 位となっている。首位都市の一つであるジャカルタでは,自動車の排気ガス等による大気汚染や,スラムの形成などの都市問題が深刻化している。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが
「エクメーネ」が居住、「アネクメーネ」が「非居住」です。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
日本の第二次世界大戦前は「多産少死」の時代と考えられます。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
「自然増加」と「社会増加」の説明が逆です。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
人口維持の目安は約 2.0 です。よって、選択肢 4 は誤りです。

以上より、1~4誤りなので、正解は 5 です。

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