公務員試験 H30年 法務省専門職員 No.60解説

 問 題     

次は,代表的な社会調査法を五つの基準で比較してまとめた表であるが,A,B,Cに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

* 質問紙を用いる調査における有効な調査票の回収率を指す。

  A  B  C
1.留置調査法 郵送調査法 面接調査法
2.留置調査法 面接調査法 郵送調査法
3.面接調査法 郵送調査法 留置調査法
4.面接調査法 留置調査法 郵送調査法
5.郵送調査法 面接調査法 留置調査法

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

留置(とめおき)調査法とは、調査員が調査目的や内容を説明して調査票を渡し、後日再訪問して回答を回収する方法です。人前で回答しづらいことを答えやすいといったメリットがあります。

郵送調査法は、郵便で調査票と返送用封筒を送り、回答後、調査票を返送してもらう方法です。回収率が相対的に低いというデメリットはありますが、広範囲に手間がかからず調査を行うことがメリットです。

面接調査法は、調査員が対面して質問し回答を記録する方法です。複雑な質問についても、わからない点について確認しながら進めるなどして行うことができます。

A ですが
唯一「複雑な内容の質問」が可能である点に注目すると「面接調査法」が妥当です。

B,C ですが
大きな違いは「調査票の回収率」です。回収率が「一般に低い」とされている B が「郵送調査法」と考えられます。従って、C は「留置調査法」です。

以上より、正解は 3 です。

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