公務員試験 H30年 法務省専門職員 No.41解説

 問 題     

我が国の少子高齢化に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.総務省「国勢調査」によれば,大正9(1920)年の調査開始以来,総人口は,平成2 年に初めて減少に転じ,平成27 年まで減少を続けているが,65 歳以上人口は増加を続けている。平成27年には,65 歳以上人口は,15 歳未満人口の3 倍を超え,総人口の3 人に1 人以上を65 歳以上の高齢者が占めた。

2.『平成29 年我が国の人口動態』によれば,死亡率(人口千対)は,医療の進歩や公衆衛生の向上などを背景として,昭和54(1979)年から平成27 年まで一貫して低下している。死亡率の低下に伴って平均寿命*も延びており,厚生労働省「平成28 年簡易生命表」によれば,平成28 年の平均寿命は,男女共に85 歳を超えた。

3.『平成29 年版少子化社会対策白書』によれば,年間出生数は,昭和 46(1971)年~昭和 49 (1974)年の「第 2 次ベビーブーム期」には 200 万人を超えていたが,昭和 50(1975)年に 200
万人を割り込んで以降減少傾向となり,平成27 年の出生数は約 100 万人となった。

4.『平成29 年版少子化社会対策白書』によれば,合計特殊出生率は,「第2 次ベビーブーム期」には 4 を超えていたが,その後低下を続け,平成17 年には,それまでの最低であった昭和41 (1966)年( 丙午(ひのえうま))の数値を初めて下回った。その後も毎年低下を続け,平成27 年には過去最低の数値を記録した。

5.『平成29 年版少子化社会対策白書』によれば,未婚率を年齢( 5 歳階級)別にみると,平成27年は,30~34 歳では,男性はおよそ3 人に1 人,女性はおよそ4 人に1 人が未婚であり,35~39 歳では,男女共におよそ5 人に1 人が未婚であった。平均初婚年齢は,平成27 年では,夫が約 35 歳,妻が約33 歳であった。

* 0 歳の平均余命をいう。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

選択肢 1 ですが
日本の総人口は H20 年(2008 年)をピークに持続的に減少傾向にあります。「H2 年に初めて減少」ではありません。また、65 歳以上の割合である高齢化率は、試験時点で 30% 弱です。そのため、まだ「3 人に 1 人以上」ではありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
平均寿命については男女差が大きく「男女共に 85 歳を超えた」わけではありません。女性は超えていますが、男性が超えていません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は妥当です。
出生数についての記述です。

選択肢 4 ですが
合計特殊出生率が4を超えていたのは「第一次ベビーブーム期」です。第二次ベビーブーム期の合計特殊出生率は 2.1 強です。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
本試験時において、30 ~ 34 歳の未婚率は、男性がほぼ 2人に 1 人、女性がほぼ 3 人に 1 人です。また、平均初婚年齢は大体 男性 30 歳強、女性 30 歳弱です。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

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