公務員試験 H30年 国家一般職(土木) No.35解説

 問 題     

都市計画に関する記述㋐~㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 都市計画及びこれに関連する環境影響評価を実施する場合,双方の手続は密接な関連を有していることから,同時並行的に行うこととされている。

㋑ 市街化調整区域とは,すでに市街地を形成している区域及びおおむね10 年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域をいう。

㋒ 人口集中地区(DID 地区)とは,人口密度が 1 km2 当たり 1,000 人以上の国勢調査基本単位区等が市区町村内で互いに隣接し,それらの隣接した地域の人口が国勢調査時に5,000 人以上を有する地域をいう。

㋓ ラドバーンシステム(ラドバーン方式)とは,近隣住区論の通過交通排除の考え方をさらに発展させ,平面的に歩車分離を図った交通システムをいう。

1.㋐,㋒
2.㋐,㋓
3.㋑,㋒
4.㋑,㋓
5.㋒,㋓

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

記述 ㋐ は、妥当な記述です。

記述 ㋑ ですが、市街化調整区域とは市街化を抑制したい区域です。市街化を「図るべき」区域ではありません。よって、記述㋑は誤りです。

記述 ㋒ ですが、原則として人口密度が 1 平方キロメートル当たり 4,000 人以上の基本単位区等が市区町村の境域内で互いに隣接して、それらの隣接した地域の人口が国勢調査時に 5,000 人以上を有する地域を「人口集中地区」としました。1000 人以上ではありません。よって、記述 ㋒ は誤りです。

記述 ㋓ は、妥当な記述です。

以上より、正解は 2 です。

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