公務員試験 H30年 国家一般職(土木) No.33解説

 問 題     

軟弱地盤対策の工法に関する記述㋐~㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ ディープウェル工法とは,地盤にセメントなどの安定剤を混合・撹拌し,原位置土との化学反応によって固化させる工法である。

㋑ サンドコンパクションパイル工法とは,軟弱地盤に振動するケーシングを用いて砂を圧入し,地盤を締め固める工法である。

㋒ バイブロフローテーション工法とは,軟弱地盤に鉛直な砂の排水柱を設け,排水距離を短縮することによって圧密沈下と強度増加を促進させる工法である。

㋓ プレローディング工法とは,盛土などで地盤に載荷をし,軟弱地盤の圧密沈下を促進させる工法である。

1.㋐,㋒
2.㋐,㋓
3.㋑,㋒
4.㋑,㋓
5.㋒,㋓

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

記述 ㋐ ですが、ディープウェル工法は、深井戸(ディープウェル)を設置し、地下水を排水することで軟弱地盤改良を行う工法です。安定剤を混合・撹拌し、化学反応で固化ではありません。記述は深層混合処理工法と考えられます。

記述 ㋑ は、妥当な記述です。

記述 ㋒ ですが、「鉛直な排水柱」を設置するのは、バーチカルドレーン工法です。この中でもドレーン材として砂を用いるものはサンドドレーン工法です。バイブロフローテーション工法は、棒状の振動発生装置を入れ、振動+注水により、地盤を締固める工法のことです。

記述 ㋓ は、妥当な記述です。

以上より、正解は 4 です。

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