公務員試験 H30年 国家一般職(土木) No.31解説

 問 題     

図のような水準点 A、B、C から水準測量を行ったところ、表の結果を得た。このとき、点P の標高の最確値はおよそいくらか。

1.  57. 26 m
2.  57. 28 m
3.  57. 30 m
4.  57. 32 m
5.  57. 34 m

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

水準点から「距離が伸びるほど、誤差が蓄積」されます。従って、計測結果に「重み付け」をします。この重み付けの度合いを軽重率と呼びます。

距離が長いほど誤差が蓄積されるため、軽重率を低くします。最確値は、分子を「計測値の重み付け平均」、分母を「軽重率の和」とした値となります。

本問では、測定距離の比が 2:3:1.5 → 4:6:3 なので、軽重率は 1/4:1/6:1/3 です。57m からのずれだけに注目すれば
(0.5 × 1/4 + 0.09 × 1/6 + 0.3 × 1/3)/(1/4 + 1/6 + 1/3)  となります。

分母・分子を 12 倍すれば
(0.5 × 3 + 0.09 × 2 + 0.3 × 4)/ (3+2+4)
= 2.88/9
= 0.32 です。

以上より、正解は 4 です。

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