公務員試験 H29年 国家専門職(食品衛生監視員) No.6食品衛生学Ⅰ(1)解説

 問 題     

自然毒に関する記述 ①~⑤ について,妥当なものには ○ を,妥当でないものには × をそれぞれ記せ。

① イヌサフランは,コルヒチンというアルカロイドを含み,嘔吐,下痢などの症状を起こす。

② ドクウツギは,コリアミルチンを含み,嘔吐,呼吸麻痺などの症状を起こす。

③ ハシリドコロは,シクトキシンというポリイン系化合物を含み,幻覚,錯乱などを起こす。

④ 未熟なウメの種子は,アコニチンを含み,頭痛,瞳孔拡大などの症状を起こす。

⑤ ジャガイモの新芽や日光に当たって緑色に変色した部分には,ソラニンやチャコニンという有毒な配糖体アルカロイドが多量に含まれ,嘔吐,腹痛,意識障害,痙攣を生じる。

 

 

 

 

 

 解 説     

①、②は、妥当な記述です。

③ですが
ハシリドコロはチョウセンアサガオと同様に、ヒヨスチアミン、スコポラミン、アトロピン等を含み、嘔吐、痙攣などを引き起こします。記述はドクゼリ等についてと考えられます。

④ですが
アコニチンを含むのはトリカブトです。未熟なウメの種子といえば、青酸配糖体アミグダリンです。

⑤は、妥当な記述です。

以上より、①◯、②◯、③☓、④☓、⑤◯ です。

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