公務員試験 H29年 国家専門職(食品衛生監視員) No.1分析化学Ⅱ(2)解説

 問 題     

ICP-質量分析法の特徴に関する記述①~④について,妥当なものには○を,妥当でないものには×をそれぞれ記せ。

① ハロゲン,窒素,酸素などの非金属元素もイオン化して分析を行うことが可能である。

② 高感度に多元素の同時分析を行うことが可能である。

③ イオン化した元素の質量/電荷比を利用して,定性分析を行うことが可能である。

④ イオン化した元素のイオン電流の強度を利用して,定量分析を行うことが可能である。

 

 

 

 

 

 解 説     

ICP-質量分析法は、希ガス、窒素、酸素などの元素を除くほとんどの元素を分析可能です。従って、①は妥当ではありません。アルゴンプラズマでも励起できない希ガスや、空気中の元素は測定できないという点は覚えておくべきポイントになります。

②~④は、正しい記述です。

以上より、①☓、②◯、③◯、④◯ です。

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