公務員試験 H29年 国家専門職(教養) No.36解説

 問 題     

次のA,B,Cは東南・南アジア諸国に関する記述であるが,それぞれに当てはまる国の組合せとして最も妥当なのはどれか。

A:この国は,大半が変動帯に属する約7,000 余りの島から成り,地震・火山災害が多く,台風にもしばしば襲われる。農業が盛んであるが,輸出指向型の工業化を進め,電機・電子などの工業が成長した。また,スペインの植民地となった時期にキリスト教の影響を強く受け,国民の多数がキリスト教徒である。

B:この国は,古くから水田耕作を中心とする農業が盛んである。1960 年代半ばに国土の約半分を占めていた森林が,その後30 年間で減少して,洪水が南部を中心に頻発し,同国政府は天然林の伐採を原則禁止した。

C:この国では,自然環境は熱帯雨林,モンスーン林から各種サバンナを経て,北西部の砂漠や北端の氷河を頂く高山まで多様である。独立後は灌漑施設整備や耕地整理等で食糧増産を図り,1960 年代後半には小麦・米の高収量品種導入で「緑の革命」を推進した。また,経済成長に伴い,ミルクや鶏肉などの需要が高まり,特にミルクの需要に対する生産の増加は「白い革命」と呼ばれている。

    A       B       C
1.インドネシア タイ      パキスタン
2.インドネシア ベトナム    インド
3.フィリピン  タイ      インド
4.フィリピン  バングラデシュ パキスタン
5.フィリピン  ベトナム    ネパール

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

記述 A ですが、島国で「キリスト教徒が多い」とあるので、インドネシアかフィリピンかと言われればフィリピンです。インドネシアなら、イスラム教徒が多いはずです。正解は 3~5 です。

記述 C の「白い革命」が、インドにおける酪農発展です。

よって、正解は 3 です。

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