公務員試験 H29年 国家専門職(教養) No.27解説

 問 題     

表は,我が国における国立公園,国定公園,都道府県立自然公園の公園数及び年間利用者数の推移を示したものである。これから確実にいえるのはどれか。

1.平成10~24 年の間,いずれの年も,国立公園の1 公園当たりの年間利用者数は,11,000 千人を上回っている。

2.平成19~24 年の国定公園についてみると,前年と比較して年間利用者数が最も増加したのは,平成24 年である。

3.平成10~18 年の間,いずれの年も,国立公園の1 公園当たりの年間利用者数は,国定公園のそれの2 倍を上回っている。

4.平成10 年と平成20 年を比較すると,国立公園,国定公園のいずれも, 1 公園当たりの年間利用者数は1,000 千人以上減少している。

5.平成10~24 年の間,国立公園,国定公園,都道府県立自然公園の合計の公園数に占める都道府県立自然公園の割合は,年々増加している。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

選択肢 1 ですが、まず、公園数はほとんど変化していません。そこで、利用者を見ると、年間利用者が H23 年でがくんと落ちており、そこに注目します。 11000 × 29 が 290000+29000 = 319000 なので、 H23:309043 ÷ 29 は、 1公園あたり 11000 を下回ります。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが、H24 は、270,010 → 273671 です。+3661 です。これは H19 の方が 288,882 → 294756 で、+6000 近いので、こちらの方が増加しています。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は、確実です。少し見るべき場所が多いので、本番では他の選択肢を検討した方がよいと思われます。

選択肢 4 ですが、国定公園の方が利用者の減りが少ないので、こちらを検討します。301030/55 と、291703/56 を見ると、分母がほぼ変わらず、分子が約10000 の減少です。1公園当りなら、200程度の減少です。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが、H18→H19 において、国立、国定公園のみ増加しているから、自然公園の割合は減少しています。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

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