公務員試験 H29年 国家一般職(高卒 基礎) No.28解説

 問 題     

大正時代の我が国に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.大隈重信を首相とする内閣が発足したが,社会主義運動に弾圧を加えたジーメンス事件が発覚すると,民衆が議会を取り囲むという大正政変が起こった。

2.第一次世界大戦が始まると,我が国は日英同盟を理由にドイツに宣戦を布告し,中国におけるドイツの根拠地を占領したほか,袁世凱政府に二十一か条の要求を突き付けた。

3.第一次世界大戦が終わると,シベリア出兵に伴う不況から一転し,大戦景気と呼ばれる好況が到来する一方,凶作や飢饉を原因とした米騒動が起こった。

4.ワシントン会議での決定により国際連盟が創設されると,常任理事国となった米国との間で石井・ランシング協定を結び,各国の主力艦保有量の比率を定めた。

5.民本主義を唱えた平塚らいてうや市川房枝らの運動を受けて,原敬内閣は,25 歳以上の男女に選挙権を与える普通選挙法を公布した。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

選択肢 1 ですが、ジーメンス事件は、海軍高官の収賄事件です。この結果、第1次山本内閣が総辞職します。また、大正政変は、第3次桂内閣時代、桂太郎が第一次護憲運動に対抗し、立憲同志会結成を試みるも敗北し、内閣が倒閣される政変のことです。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は、妥当な記述です。

選択肢 3 ですが、第一次世界大戦→大戦中に大戦景気→「物価上昇」→米騒動です。また、米騒動と同時期にシベリア出兵が行われました。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが、石井ーランシング協定は、中国に関する日米の協定で、1917 年です。その後国際連盟創設が 1920 年です。また、ワシントン会議により、「ワシントン海軍軍縮条約」が結ばれ、主力艦保有比率が定められました。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが、女性への選挙権は 第二次世界大戦後です。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 2 です。

コメント