公務員試験 H29年 国家一般職(高卒 基礎) No.24解説

 問 題     

生態系に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.光合成を行う植物は,太陽からの光エネルギーを熱エネルギーに変えて有機物中に蓄える。そのエネルギーは,形を変えて生態系の中を循環する。

2.生態系を構成する生物のうち,鳥類やヒトなどは分解者と呼ばれ,呼吸によって有機物を無機物に分解する。

3.生物が,特定の有害物質を体内で濃縮させ,無害の物質にする現象を生物濃縮という。濃縮された物質は,短期間で分解され,体外に排出される。

4.二酸化炭素中の炭素は,植物に吸収され,その植物を動物が食べることで移動するが,最後は遺骸や排出物となり消滅するため,生態系の中を循環しない。

5.生態系において,食物連鎖の各段階を栄養段階といい,栄養段階ごとの生物の個体数は,一般に栄養段階が上がるにつれて少なくなる。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが、光合成により、光エネルギーを化学エネルギーに変えて蓄えます。熱エネルギーではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが、鳥類やヒトは「消費者」です。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが、生物濃縮とは、食物連鎖を経て生体内に濃縮される現象です。無害になるわけではありません。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが、消滅するわけではなく、炭素は循環します。よって、選択肢 4 は誤りです。

以上より、1~4誤りなので、正解は 5 です。

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