問 題
次の㋐、㋑、㋒は架橋高分子の構造の一部を示したものである。㋐、㋑、㋒の構造を有する各架橋高分子の、用途の記述の組合せとして最も妥当なのはどれか。
㋐ | ㋑ | ㋒ | |
1 | イオン交換樹脂 | 紙おむつ | 食器などの成形品 |
2 | イオン交換樹脂 | 食器などの成形品 | 紙おむつ |
3 | 紙おむつ | イオン交換樹脂 | 食器などの成形品 |
4 | 紙おむつ | 食器などの成形品 | イオン交換樹脂 |
5 | 食器などの成形品 | 紙おむつ | イオン交換樹脂 |
正解 (3)
解 説
㋐ですが
これはポリアクリル酸 Na の構造の一部です。水を含むと、COO– と Na+ に電離することにより浸透圧が上がり、水を吸収します。更に、COO– 同士が反発することで樹脂が膨張することで、大きな吸水性を実現します。紙おむつなどに用いられます。
㋑は
ポリスチレンスルホン酸の構造の一部です。これはイオン交換樹脂で見慣れているのではないでしょうか。
以上より、正解は 3 です。
ちなみに、㋒は
メラミン樹脂の構造の一部です。食器などの成形品に用いられます。
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