公務員試験 H29年 国家一般職(化学) No.26解説

 問 題     

キレート試薬の一つである、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)に関する記述 ㋐~㋓ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ EDTAが金属イオンに配位する場合、その配位数は常に4である。

㋑ Na、Kは、EDTAを用いたキレート滴定により定量できる。

㋒ Ca2+、Mg2+は、EDTAを用いたキレート滴定により定量できる。

㋓ EDTAを用いたキレート滴定を利用して、SO42- 等の陰イオンを間接的に定量できる。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑、㋒、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

記述 ㋐ ですが
EDTA は、六座配位子として知られています。金属イオンと 1:1で結合します。「配位数が常に 4」は明らかに誤りです。正解は 4 or 5 です。また、㋒、㋓は正しい記述です。

記述 ㋑ ですが
アルカリ金属はEDTA を用いたキレート滴定が難しいことが知られています。よって、㋑は誤りです。

以上より、正解は 5 です。

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