問 題
キレート試薬の一つである、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)に関する記述 ㋐~㋓ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ EDTAが金属イオンに配位する場合、その配位数は常に4である。
㋑ Na+、K+は、EDTAを用いたキレート滴定により定量できる。
㋒ Ca2+、Mg2+は、EDTAを用いたキレート滴定により定量できる。
㋓ EDTAを用いたキレート滴定を利用して、SO42- 等の陰イオンを間接的に定量できる。
1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑、㋒、㋓
5.㋒、㋓
正解 (5)
解 説
記述 ㋐ ですが
EDTA は、六座配位子として知られています。金属イオンと 1:1で結合します。「配位数が常に 4」は明らかに誤りです。正解は 4 or 5 です。また、㋒、㋓は正しい記述です。
記述 ㋑ ですが
アルカリ金属はEDTA を用いたキレート滴定が難しいことが知られています。よって、㋑は誤りです。
以上より、正解は 5 です。
コメント