公務員試験 H29年 国家一般職(化学) No.24解説

 問 題     

ガラスに関する記述 ㋐,㋑,㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 石英ガラスは,物理的・化学的性質に優れている一方で,ソーダ石灰ガラスよりも低温で軟化するため,成形・加工を容易に行うことができる。

㋑ 板ガラスは,溶融ガラスを液体金属スズの浴上に流し込んで浮かべ,徐々に冷却しながら一定速度で引き出すという方法により大量に生産されている。

㋒ 軟化点付近のガラスに空気を吹き付けて急冷すると,ガラス表面の強度が向上する。

1.㋐
2.㋐,㋑,㋒
3.㋐,㋒
4.㋑
5.㋑,㋒

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

㋐ですが
石英ガラスは、耐熱性に優れたガラスの一種です。非常に透明度が高く、ビーカーやフラスコなどに用いられます。ソーダ石灰ガラスは、安価で幅広く用いられているガラスです。石英ガラスの方が「低温で軟化する」という記述は明らかに誤りです。
よって正解は 4or5です。また、記述㋑は正しいとわかります。

記述㋒は、正しい記述です。
記述は強化ガラスの製法です。空気を吹き付けて急冷することで表面が先に固化し安定します。

以上より、妥当な記述は㋑、㋒です。正解は 5 です。

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