公務員試験 H29年 国家一般職(化学) No.23解説

 問 題     

錯体の幾何異性体に関する次の記述の ㋐,㋑ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「図のように,金属 M に単座配位子 L が 6 個結合した錯体[ML6]を考える。[ML6]の構造は正八面体構造である。

[ML6]の二つの L が別の単座配位子 L’ で置換された錯体[ML4L’2]の幾何異性体は2 種類存在する。[ML6]の三つの L が L’ で置換された錯体[ML3L’3]の幾何異性体は㋐種類存在する。[ML6]の三つの L が L’ 1 個と別の単座配位子 L” 2 個で置換された錯体[ML3L’ L”2]の幾何異性体は ㋑ 種類存在する。」



㋐  ㋑
1. 2   2
2. 2   3
3. 3   3
4. 3   4
5. 4   2

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

ML3L’型には、同一配位子が同一平面内にある meridional 形 と、同一平面にない facial 形 の 2種類の異性体があることが知られています。正解は 1 or 2 です。

ML3L’ L”2 についてですが、まず 1個しかない配位子である L’ を固定します。すると、「同一平面にあと3つ配位子が入る場所があり垂直の軸に2つ配位子が入る場所がある」 という状態になります。

そこで
1:L” が両方とも L’ と同じ平面
2:L” が両方とも垂直の軸
3:L” が 同じ平面に 1つ、垂直の軸に1つ入る という3パターンが考えられます。従って、㋑は 3 です。

以上より、正解は 2 です。

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