公務員試験 H29年 国家一般職(教養) No.26解説

 問 題     

表は,全国及びA県における医療施設数,病床数の推移を示したものである。これから確実にいえるのはどれか。

1.平成25,26 年のいずれの年も,全国の病床数に占めるA県のそれの割合は,前年に比べ増加している。
2.平成26 年における全国の医療施設数に占めるA県のそれの割合は, 2 % 以上である。
3.平成26 年におけるA県の病床数の対前年減少率は,一般診療所(有床診療所)より病院の方が大きい。
4.平成26 年におけるA県の病院1 施設当たりの病床数は,一般診療所(有床診療所)のそれの10倍以上である。
5.平成24~26 年の間,いずれの年も,A県の人口は250 万人以上である。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

選択肢 1 ですが、A県の病床数がより落ちている H25→H26 に注目すると、全国の病床数は 1695114 → 1680625 です。A県の病床数は 27501 → 27210 です。つまり 「27501/1695114 と、27210/1680625 の比較」です。分子は 約 300 弱減少しており、1% 強減少です。

一方、分母は 15000 弱減少です。 1% 弱の減少です。従って、0.989/0.991 みたいなもので、1より小さいため、減少しています。よって選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが、H26 全国の医療施設数は 177546 です。A県の医療施設数は 2822 です。1%が約 1700 なので、明らかに 2% 弱です。よって選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが、H26 一般(有床)は 前年 2028→1945 です。1%が20 ぐらいなので、4%強減少しています。病院は 前年 25473 →25265 です。1%が 250 ぐらいなので、1% も落ちていません。よって誤りです。

選択肢 4 は、正しい記述です。25265/142 と、(1945/147) × 10 の比較です。左の方が分子大、かつ、分母小なので、大きいです。

選択肢 5 ですが、人口 10 万人あたり 病院数が 6.1 なので、人口100 万人で 61です。200万人で122 です。240 万人で 146 いってしまいます。A県の病院の数は「142」 なので、250 万人以下とわかります。

以上より、正解は 4 です。

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