公務員試験 H29年 国家一般職(教養) No.24解説

 問 題     

ある二つの都市A,Bは,毎年度初めに住民の統計調査を行っており,昨年度は,Aに住むB出身者が15 万人であり,また,Bの総人口に占めるB出身者の割合は74 % であることが分かった。

その後,今年度の統計調査までに,①Aに住むB出身者のうち3 万人がBへ転居し,また,②A,B以外の都市に住むB出身でない者のうち47 万人がBへ転居した。

この結果,今年度のAの総人口は昨年度の95 % となり,今年度のBの総人口に占めるB出身者の割合は70 % となった。このとき,今年度の統計調査によると,Aの総人口とBの総人口の差は何万人か。

ただし,①及び②以外を原因とする,A,Bの人口変動はないものとする。

1. 769 万人
2. 775 万人
3. 781 万人
4. 787 万人
5. 793 万人

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

A は3万人が B へ転居した結果、去年の総人口の 95% になっています。つまり、5% = 3 万人です。従って、100% = 60 万人です。もともと A には 60 万人おり、現在は 57 万人です。

B についてですが、去年の B の総人口を x とおくと、Aから 3 万人、それ以外から 47 万人入ってきたので、今年のBの総人口は x + 50 万人です。また、B 出身者の割合は 去年 0.74x で、今年は 0.74x + 3 です。そして、今年の B の総人口に占める B 出身の割合が 0.7 なので

(0.74x + 3)/ (x + 50)  = 0.7 ・・・(1)です。

式(1)の両辺に (x + 50) をかけて「0.74x + 3 = 0.7x + 35」を解くと、x = 800 となります。よって、去年の B の総人口が 800 で、今年は 850 です。

以上より、A,B の今年の差は 850 ー 57 = 793 です。正解は 5 です。

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