公務員試験 H29年 国家一般職(教養) No.12解説

 問 題     

次の推論A~Dのうち,論理的に正しいもののみを挙げているのはどれか。

A:ある会社の売店は,梅干し,昆布,明太子の3 種類のおにぎりを,客1 人につき2 個選択させる方法で販売し,計180 個を完売した。梅干しを購入した客のうち56 人が昆布を購入しており,かつ,昆布を購入した客のうち20 人が明太子を購入しているとき,同じ種類のおにぎりを2 個購入した客は14 人である。

B:ある会社の社員100 人にリンゴ,ブドウ,ミカンのうち好きな果物を挙げさせたところ,リンゴを挙げた者が60 人,ブドウを挙げた者が40 人,ミカンを挙げた者が30 人いた。3 種類全てを挙げた者が10 人,ちょうど2 種類を挙げた者が20 人いるとき, 1 種類も挙げなかった者は10 人である。

C:ある会社の食堂のメニューは日替わりである。カレーライスとうどんの両方がある日にはオムライスもあり,焼きそばがない日にはうどんがない。さらに,魚定食がある日にはカレーライスがない。このとき,魚定食がある日には,うどんと焼きそばの両方がある,又は,オムライスがない。

D:ある会社の社員に対して終業後の習慣について尋ねたところ,終業後に買物をしている者は,終業後に運動をしていないが,終業後に社内で行われる勉強会に参加していない者は,終業後に運動をしていることが分かった。このとき,終業後に買物をしている者は,終業後に社内で行われる勉強会に参加している。

1.A,B
2.A,C
3.B,C
4.B,D
5.C,D

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

推論 A ですが、客1人につき2個選択で、計 180 個なので、90人です。そのうち、56人は 梅干しー昆布セットです。20 人は 昆布ー明太子です。すると、後14人は例えば梅干しー明太子 14 人でOKです。「同じ種類のおにぎりを2個購入したのが 14 人」とは限りません。よって、A は誤りです。

推論 B は正しいです。3 種類あげた人 10 人を除くと、リンゴ 50 人、ブドウ 30 人、ミカン 20 人になります。この時点で残 90 人です。2 種類挙げた人がみんなブドウとミカンだったとして除くと、残りはリンゴ 50 人、ブドウ 10 人です。

そして、残 70 人となります。この残 70 の内訳は、「1種類しか手を上げていない」 もしくは、「手を上げていない」 なので、10 人があげていません。

推論 C ですが、命題なので対偶をとって考えます。

  • カレー and うどん ◯→オムライス◯ オムライス☓→カレー or うどん ☓
  • 焼きそば☓→うどん☓ うどん◯→焼きそば◯
  • 魚◯→カレー☓ カレー◯→魚☓

問われているのは「魚◯→うどん and 焼きそば◯ or オムライス☓ ?」です。「魚◯→カレー☓」までしかつながりません。よって誤りです。

以上より、正しい推論は B,D です。正解は 4 です。

ちなみに、推論 D ですが、命題なので対偶をとって考えると

  • 買物◯→運動☓ 運動◯→買物☓
  • 勉強会☓→運動◯ 運動☓→勉強会◯

問われているのは「買物◯→勉強会◯?」です。確かに、買物◯→運動☓→勉強会◯ とつながります。

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